建立事例


◆お墓の種類とかたち◆

お墓は大きく分けると和型・横型・デザイン墓・供養塔・お地蔵さまなど
分けられます。
かたちなど地方・地域などによって違いがあります。


和型

和型:昔からある伝統的な形のお墓です。
江戸時代になってから現在の和型のお墓がつくられるようになったと言われています。


石の種類:愛媛県の大島石 シンプルな8寸の和型石碑
シンプルな形のため時代が経っても古さを感じない綺麗なお墓です。

 



五輪塔 
五輪塔を建之する=死者を成仏させ極楽往生させるということです。
最高の供養になるといわれています。
上から空・風・火・水・地(五行)で成り立ち宇宙をあらわしています。
江戸時代前のお墓は五輪塔だったと言われています。
最古から現在まで続いている五輪塔は最高のデザイン墓でもあるのではないでしょうか。未来永劫に受け継がれていく形です。

五行から成りたっているため茶道や華道など和の世界のたしなみがある方に、ぴったりの石碑でお薦めです。


また五輪塔の役割として50年経った御先祖さまを石塔から五輪塔へ移し祀っていくことが行われます。
ここで余談ですが、死霊は大切にお祀りされるとその家のわざわいを除き幸福をもたらすといわれています。
30〜50年経過すると、荒々しい魂であっても丸い魂へ浄化、成仏し魂が氏神さまへ帰っていくという説があります。
氏神様は人々の願いや安全をかなえる一方で人々の生き方によって天災をもたらす、おそろしい一面もあるため、昔の人は氏神さまを恐れ大切にお祀りしてきているのです。



昔ながらのシンプルな五輪塔

石の種類:愛媛県の大島石 墓相型で庵治で国内・大入れ加工。墓相型のため納骨室はつくらず土を堀り納骨をおこなう形となっております。土も墓相用の赤土を使っております


現代風 五輪塔
石の種類:G632H 中国石種です。
外柵・塔婆立・墓誌すべて同じ石種をつかっているため美しい完成となりました

 

 

横型

石の種類
石碑:茨城県の真壁石小目(横型石碑・墓誌) 
長寿の石と言われています。
外柵:吉林白 中国石種。

古碑を撤去させ残したご両親の夫婦墓・お地蔵様を移動させ新たに家単位の横型石碑・墓誌・外柵縁石を新設した改修工事を行いました。
石塔と外柵を別の石を使う場合、外柵の石色目を石塔より薄めにします。薄めにすることで石碑が引き立ってきます。
和型のようにシンプルな洋型石碑も飽きることない形だと思います。
また洋型・デザイン墓は故人の好きな言葉を彫ったりや花などの彫刻を様々取り入れることができ臨機応変に対応できるのが横型・デザイン墓の特徴です。


石の種類:G635 中国石種 
石碑・縁石おなじピンク系の石種で作製させて頂きました。
ピンクは女性が好まれることが多い色目です。
墓所は小さめですが同じ石種にすることで、まとまりがありとても綺麗におさまっています。


 

 

 

デザイン墓
石の種類:M10 インド石種 緑系黒御影です。
黒系の石種をご希望でした。真っ黒の石種は埃が目立つためこちらのM10をお薦めいたしました。
濃い緑は高級感があり、また洋型とマッチした完成となりました。
インドの石は硬く吸水率も低いためお薦め石種の1つです。


 

 

香川県の庵治石細目

世界一の最高級御影石です。硬くねばりがあるため磨くにも他の石種より手間が必要になり、そして職人技も必要となります。
また優れた状態の部分のみを使うため原石から製品になるのは数パーセントです。
庵治石の最大の特徴「斑(ふ)が浮く」という現象で磨けば磨くほど美しでまだら模様が現れます。
このような現象・希少性から世界一の単価となっていますが、デフレ社会であっても決して単価がくずれることがない世界のなかでも稀にない貴重な石種です。
また芸術的な国内加工ができる唯一できる職人さんがも今では庵治か岡崎(愛知)のため近松石材では国産加工の場合は庵治・岡崎どちらかの加工体制をとっています。

 

 

 

 

現在は石の表面をピカピカに磨き上げたお墓が主流ですが、 職人が魂をこめ時間をかけ、たたき上げ完成させる昔のならではの タタキ仕上げのお墓は美しさが格別です。
こだわりのある日本ならではの永遠に価値のあるお墓をつくりたい方にお薦めです。
神社仏閣の灯籠や狛犬などを参考としていただくと雰囲気が分かりやすいかと思われます。

タタキ加工作業風景
昔ながらのノミ・セットウ・ビシャンなどの工具を使い手加工していきます汚れも風化として捉えるため掃除する必要はなくなります。